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INPS JAPAN   IDN-InDepthNews - UN INSIDER
新しい「緑の革命」へ向けて

 

【ヨハネスブルクIPS=スティーブン・リーヒ】

 

食料価格が高騰し、世界の数億人が飢えに苦しむなか、食料安全保障を守るための新しい方法が模索されている。これについて、「開発のための農業科学技術国際評価」(IAASTD)をめぐる国際会議が4月7日から12日まで南アフリカのヨハネスブルクで開かれる。

昨年は、食料価格が猛烈な勢いで高騰した。たとえば、トウモロコシは前年比31%、大豆が87%、小麦が130%といった具合である。世界の食糧備蓄はわずか40日分しかない。他方で、2050年までの間に人口がさらに30億人拡大するとみられている。


IAASTD
には、30ヶ国の政府代表、バイオ技術産業、農薬産業、グリーンピースやオックスファムなどの国際NGOが参加している。彼らの報告は、人々を貧困から救い出すには地元の伝統的な知と定式的な知識を組み合わせることが必要だと結論づけた。

|パレスチナ|花とイチゴとミサイルと

【ガザ地区ベイト・ラヒヤIPS=モハメッド・オメール】

ガザは、肥沃な土地と豊かな光・雨により、世界有数のイチゴの産地として知られ、その品質の高さからヨーロッパの一流レストランで使用されてきた。しかし、ハマスの勝利以来、米国の支援を得たイスラエルは、23マイルの国境線および地中海沿岸を封鎖。これにより、ガザで栽培される花々、イチゴは流通の道を閉ざされてしまった。

国境の町ベイト・ラヒヤは、イスラエルのシデロットから僅か数マイル。イスラエル軍は、侵入して来てはロケット砲が隠されていると思しき場所をブルドーザーで破壊する。破壊した後で、もしロケット砲が発見されなくても、補償金を支払うことはない。

将来に向けてのセーフガードとして農作物の多様性を急速冷凍

 

【メキシコシティIPS=ディエゴ・セヴァジョス】

 

アフリカ、アジア、ラテンアメリカ、中東各地の農作物20万品種を貯蔵するため北極圏にあるノルウェー領の島に建設された急速冷凍貯蔵施設に向けて、トウモロコシ(メイズ)と小麦の種子3tが輸送されている。

何千年もの間種子を保存できるよう北極の永久凍土層深くに建造されたこのスヴァールバル世界種子貯蔵庫(
Svalbard Global Seed Vault)は、世界最多の植物遺伝資源を収集して保存することになる。


メキシコに本部を置く国際トウモロコシ・小麦改良センター(
CIMMYT)の資源動員部長ロドミロ・オルティス氏は「実に驚くべき取り組みだが、人災や天災から貴重な生物学的収集を保護するにはそれだけの価値がある」とIPSの取材に応えて述べた。

|東南アジア|栄養強化小麦という戦略

【バンコクIPS=マルワーン・マカン-マルカール】

インドネシアで販売されているインスタント麺「インドミー」は、特に子供や女性にとって必要とされるビタミンやミネラルを補強した小麦粉が使われているとして評判の商品だ。

インドミーを製造している「PTインドフード」社は、1999年に方針転換を行い、栄養強化した小麦を使うことにした。この方針はインドネシアで全国的な流れになり、2002年には、すべての加工食品の栄養強化を義務制とする立法まで成立した。東南アジアで他に同様の立法措置を採っている国はフィリピンしかない。

国連児童基金(ユニセフ)はマレーシアで8月22日から開かれている会議において、その他の国々もインドネシアの方針に追随するよう呼びかけた。ユニセフのカル・ガウタム副代表は、「栄養強化を義務制にしないと、企業は特定の消費者向けにだけ栄養強化商品を販売して、貧困層が見捨てられることになる。立法措置を採ればすべての人に利益が行き渡るだろう」と語った。

|ドミニカ共和国|小麦と砂糖で栄養向上計画

【サント・ドミンゴIPS=ディオゲネス・ピナ】

2月15日、公衆衛生省は国際機関と共同で食品栄養添加プログラムを立ち上げた。

ドミニカ共和国
では、ビタミンAの欠乏で毎年350人が死亡、葉酸の欠乏で脳と脊髄に障害のある新生児が400人誕生し、多くの女性が周産期で鉄欠乏性貧血に苦しんでいる。

プログラムはミレニアム開発目標(MDGs)を達成するためにもこれらの疾病と障害の削減をめざし、小麦粉に鉄・葉酸・複合ビタミンBを、砂糖にビタミンAを添加しようというもの。市民団体、食品会社、研究機関が共同で構成した微粒栄養素委員会が GAIN(Global Alliance for Improved Nutrition:栄養向上のためのグローバル同盟)から190万ドルの寄付を獲得して実現した。

バイオテクノロジー推進の危険性とは

 

【ブルックリンIPS=スティーブン・リーヒ】

世界の指導者たちは、生物テロ対策とバイオテクノロジー推進との間の矛盾を解決すべきだ――これが、トロント大学生物倫理共同センターの報告書『平和のためのDNA』の結論である。

バイオテク・ナノテクの研究所は世界中に広がっている。ブラジルだけでもそうした研究所が400以上もある。

同センターのピーター・シンガー所長は、「最先端のバイオテクノロジーやナノテクノロジーは、一般市民にとっての重大なリスクとなる可能性がある」と語る。しかし、トロント大学の報告書はむしろ、感染症対策・貧困対策などにおけるバイオテクノロジーの可能性を強調している。

|ベトナム|生物多様性|乱獲で危機に直面するベトナムの水産資源

【ホーチミンIPS=トラン・ディン・タン・ラム】

 

「私の人生の中でアンチョビ(カタクチイワシ科の小魚)にこんな法外な値段が付けられてのを見たことがない。(値段は昨年の2倍)」とキエンジャン省フーコック島で魚の醤油(ニョクマム)を製造しているタン・クォック社のオーナーサウ・ティンは語った。

ベトナムでは海外ニョクマム市場の好調を背景にアンチョビの乱獲が行われ価格の高騰を招いているが、近海漁業に従事する人口近年激増する中で(1990年の276,000人から2004年には550,000人に増加)、水産資源の乱獲(周辺環境に有害な薬物やダイナマイト等を使用)はニョクマムに限らず深刻な事態が進行している。乱獲で危機に直面するベトナムの水産資源について報告する。(原文へ

翻訳/サマリー=IPS Japan浅霧勝浩

|開発|食糧援助があなたの傍の小さなスクリーンに

 

【ロンドンIPS=サンジェイ・シュリ】

 

 あなたは干ばつの被害を受けた地域上空を旋回している飛行機のコックピットにいます。そして数千人もの飢餓に苦しむ人々が地上で待っています。彼らの命はあなたの行動にかかっているのです。飛行機を山の急斜面に移動させ最初の救援食料を投下してください。

(画面が切り替り)その救援食料を搭載したトラックがぬかるむ危険な道を進んでいますそして――あなたが運転するトラックと食料を待ち望む飢餓に苦しむ人々の間に――反乱兵が現れます。