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ヨーロッパ、鳥インフルエンザへの不安高まる

【パリIPS=ジュリオ・ゴドイ】
 
フランスでは、H5N1ウィルスに感染した野生のカモが2月13日に初めて発見されて以来、食肉の販売額が30%以上も低下している。ベルトランド保健相は、死んだ鳥の報告や、ハトがバルコニーに降りてきたという相談などが、1日平均3,000件以上も寄せられていると語った。通常、こうした通報は日に30件ほどである。

しかし、世界保健機構(WHO)は、パニックを何とか抑えようとしている。確かに、ウィルスに感染した鳥と直接接触すると、鳥インフルエンザにかかってしまう。ただ、H5N1は熱に弱いから、よく加熱した鳥肉なら食べても問題はない。

 
WHOが一番恐れるのは、H5N1が突然変異して、人体間感染が可能な新しいウィルスができてしまうことである。

2月22日、欧州連合は、フランスとオランダに対して、飼っている鳥にワクチンを投与することを認めた。ただしこれは、特定の地域においてのみ、厳しい管理の下行なわれなければならない。というのも、ワクチンを投与することによって、病気の発症を防ぐことはできるが、ウィルスを保有しているという事実に変わりはなく、健康な鳥と感染している鳥との区別がむしろつかなくなってしまうからだ。

フリードリッヒ・ロフラー研究所
のトーマス・メッテンライター所長はこう語る。「抗体に直面したウィルスは、それに反応して突然変異を起こす。だから、飼っている鳥に対する広範なワクチン投与は誤っている」。

ドイツでも、ウィルスに感染している死んだ鳥がリューゲン地方で100羽以上見つかり、パニックが起こっている。国内では、6月から7月にかけてドイツで行なわれるサッカーのワールドカップを中止すべきだとの声すら上がり始めている。WHOの鳥インフルエンザ対策責任者クラウス・ストアーもこの意見に同調している。

欧州各地における鳥インフルエンザ・パニックについて報告する。原文へ

翻訳/サマリー=IPS Japan

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