www.facebook.com
www.twitter.com
www.linkedin.com
www.blogger.com
www.myspace.com
RSS Feeds
 
INPS JAPAN   IDN-InDepthNews - UN INSIDER

|ウガンダ|ミッションは犯罪者に法の裁きを下すこと

【カンパラIPS=ワンビ・マイケル】

 

国際刑事裁判所(ICC)主任検察官ルイス・モレノ・オカンポ氏は、ウガンダを訪問した際、地域各国の政府が協力してウガンダの反政府組織「神の抵抗軍(LRA)」の指導者を逮捕するよう改めて呼びかけた。

オカンポ検察官は、「アフリカ大湖地域におけるICC加盟国は、LRA指導者で2008年4月の和平交渉決裂後コンゴ民主共和国(DRC)及び中央アフリカ共和国で活動しているジョセフ・コニーを逮捕する義務がある」と語った。ウガンダ、DRC、中央アフリカ共和国はいずれもICC加盟国である。

 
「私はコニー容疑者を殺すのではなく、裁判にかけ、北ウガンダにおける彼の犯罪を明らかにすることが重要だと思います。彼は過去22年間に亘って同じ犯罪を繰り返してきました。今こそ彼を阻止すべき時なのです。」とオカンポ検察官は語った。


ICC
は2005年にLRA指導者たち4名に対して逮捕状を発行した。コニー容疑者は、性奴隷、強姦、子供兵士の強制徴用など33件の人道に対する罪及び戦争犯罪で指名手配されている。


オカンポ検察官は紛争で引き裂かれたイトゥリ地区(DRC)の地域住民に面会した後、7月11日にウガンダに到着した。ブニア(DRC)の町では、モレノ検察官は、コンゴの人々に向かって「私たちはイトゥリ地区で起こった犯罪に関して最も責任ある人物を起訴します。しかし、私たちのミッションは将来の犯罪を防止するために、罪を犯した者たちに法の裁きを受けさせることなのです。」と語りかけた。


DRC
の武装勢力の元指導者トーマス・ルバンガ・ディロを戦争犯罪の罪で裁く裁判は現在ハーグで開かれている。そして、ジェルマン・カタンガとマチュウ・ングジョロの2名の被疑者については9月に公判が開かれる予定である。


ウガンダのLRA指導者達は、リエック・マチャル南スーダン副大統領とジョアイム・チサノモザンビーク前大統領の仲介による停戦交渉決裂後間もなく南スーダンから追い出されており、以来、過去1年余りに亘ってDRCと中央アフリカ共和国の間を転々としている。


和平交渉のある時点で、ウガンダ政府は、LRA指導者達に対するICC逮捕状を取り下げるよう働きかけたが不調に終わった。このことからウガンダ国内及び海外の一部では、ジュバ和平プロセスが最終段階で不調に終わったのはICC逮捕状が原因とする非難がくすぶっている。


オカンポ検察官は、コニー容疑者はジュバ和平交渉をLRA勢力の再編と再武装のための時間稼ぎに利用していたのであり、このような非難は根拠に欠けるものだと語った。


オカンポ検察官に対して、ウガンダのヘンリー・オケロ・オリエム外相は、LRAの指導者と起訴されている部下達は南スーダンの首都ジュバにおける和平合意文書への署名を拒否したことから、「もはやウガンダの裁判所で審理を受ける資格がない」としたうえで、「マト・オプト(北ウガンダのアチョリ族伝統の和解システム)は和平を拒んでいる彼らには適用できない。ウガンダ当局は、もしコニー及びその他の起訴されている反乱軍指揮官を逮捕できれば直ちにハーグに移送する意向だ。もし彼らがDRCで捕獲された場合、DRC政府は同様に容疑者をハーグに移送する義務がある。」と語った。


ウガンダ政府は米軍及び隣国の軍事支援を得てLRA反乱軍勢力の捕獲を試みたが、失敗に終わっている。今年2月に行った急襲作戦がが失敗した際には、DRC北東部の民間人がLRAの暴力的な報復の対象となった。


オリエム外相は、7月末に会議出席のためウガンダに訪問する可能性があるスーダンのオマール・アル・バシール大統領への逮捕状に対するウガンダ政府の立場について、「もしバシール氏がウガンダ領に入れば警察監査長官は逮捕に踏み切るだろう。」と述べ、ウガンダ政府がICCへの義務を果たす意向である旨を再三強調した。


翻訳=戸田千鶴/IPS Japan浅霧勝浩



関連記事:

ラジオから流れる『戦渦を生きぬく女性たち』
スーダン大統領訴追をめぐり問われる国際法廷の合法性
|貿易|ウガンダ|「エコ」埋葬布が新たな活路