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│マーチン・ルーサー・キング・デー│人種関係に関する省察

 

【ワシントンIDN=アーネスト・コリア】

 

米国がマーチン・ルーサー・キング・デーを迎えようとする中、ひとりの重鎮上院議員の人種に関する発言が論争を巻き起こしている。

マーチン・ルーサー・キング・デーは、1986年に始められた。米議会でこの日の新設に関する決議が否決されたこともあったが、歌手のスティービー・ワンダーからの強力なプッシュや600万人の署名の力もあり、ようやく議会が認めたのである。日にちは、1月の第3月曜日と設定された。今年は1月18日である。

ところが、この日を前にして、米上院のハリー・リード院内総務(民主党)が、昨年の大統領選挙のさなか、オバマ候補に関して差別的な発言をしていたことが、『タイム』誌のマーク・ハルペリンと『ニューヨーク』誌のジョン・ハイルマンの新著『ゲーム・チェンジ』のなかで明らかになった。リード氏は、「ニグロ(黒人)なまりがなく」、「浅黒の」アフリカ系アメリカ人であることがオバマ候補の利点だと発言していたのである。

この発言は、オバマ氏の能力よりも人種的な特性だけを問題にしていること、いわゆる「N」ワードを用いている点などからして、きわめて不適切なものであった。

 
しかし、オバマ大統領は、リード院内総務からの謝罪があったとして、彼を赦すとのコメントを出した。不思議なことに、リード発言は、[通常は有色人種に対してより非寛容だと見られている]共和党からの強い批判を喚起することになった。それが政治というものだ。

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ピュー研究センターの世論調査によれば、「5年前よりも状況がよくなった」と回答した黒人が2007年の20%から39%にまで急増したという。

他方で、黒人に白人と平等の権利を与えるべきだと考える黒人が80%超であったのに対して、白人でそう考えたのはわずか3分の1ほどである。また、アフリカ系アメリカ人とヒスパニックの収入の中央値は2万7800ドル、白人は17万400ドルであった。

キング牧師
はかつて、聴衆にこう語りかけた。「過去を振り返ってみると、私は約束の地を夢見てきました。私は皆さんとともにそこにたどり着けないかもしれません。しかし、われわれ人民はその約束の地にたどり着くことができるということ、このことを今夜はぜひ胸に刻んでもらいたい。私は今夜うれしく思います。私には何の心配もありません。私は誰をも怖れません」。彼が暗殺されたのは、この翌日のことであった。

黒人の状況はたしかによくなった。しかし、まだ、乗り越えるべき困難は大きい。(原文へ

翻訳/サマリー=IPS Japan


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