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INPS JAPAN   IDN-InDepthNews - UN INSIDER
|オーストラリア|アボリジニの女性・子供虐待に対する無関心

 

【シドニーINPS=ニーナ・バーンダリ】

 

国連の先住民問題常設会議(UNPFII)の第5回会合がニューヨークで開催される中、オーストラリアでは、先住民アボリジニ族の女性/子供に対する性的虐待および暴力の凄まじさが明らかになった。

北部地域訴追担当官ナネット・ロジャースが作成した機密報告書がリークされたもので、同氏は報告書の中で、先住民の文化、緊密な同族関係により社会に蔓延する女性/子供に対する暴力がこれまで公にされなかった事実を暴露している。

グアンタナモ収容所からの大量釈放によって明らかになる多くの過ち

【ニューヨークIPS=ウィリアム・フィッシャー】

 

今もなおキューバのグアンタナモで収容されている囚人の約3分の1を米国防総省がまもなく釈放する、という報道を見た米国のメディア関係者やブログの世界の人々は、グアンタナモの囚人は「最悪中の最悪」の連中だとしたラムズフェルド国防長官の2002年の声明を思い出したことだろう。

そして、つい最近の2005年6月にも、彼はこう述べている。「あそこにいる人びとのことでいえば、彼らはみな戦場で捕まえられてきた連中ばかりだ。彼らはテロリストであり、訓練役であり、爆弾を作っている連中であり、[新しいテロリストを]リクルートしている連中であり、資金集め役であり、[オサマ・ビン・ラディンの]ボディーガードであり、将来の自爆テロリストであり、そしておそらくは、9・11のハイジャック犯だ」。

ペンタゴンは、グアンタナモにいまだに収監されている人びとの約3分の1にあたる141名の囚人をまもなく釈放すると発表した。しかし、ペンタゴンは同時に、収容所の存在そのものやそこで取調官が囚人を選別する方法に関して、頑としてその正当性を主張し続けている。

|チリ|スウェーデンのシンドラー、人道に貢献

 

【サンチアゴIPS=マリア・セシリア・エスピノザ】

 

スウェーデン大使ハラルド・エデルスタムの人道救助活動を描いたスウェーデン・デンマーク・メキシコ・チリ合作の映画「黒はこべ」(The Black Pimpernel)の撮影が、チリ国内で1月から開始された。

1973年9月11日、
アウグスト・ピノチェト率いる反乱軍の猛攻撃に、アジェンデ大統領は官邸で自ら命を絶った。その後、軍部は激しい反対派弾圧を開始。1万2,000人を収容した国立競技場は、大規模な拷問所と化した。騒乱の中、エデルスタムは、国立競技場に収容されたキューバ大使館員、ウルグアイ人等を含む1,300人を救出。犠牲者を自ら車で安全な場所へ移動させ、国際機関に引き渡したのである。


アムネスティ・インターナショナル
・チリのラウレンティ会長は、「クーデター勃発から数ヶ月間の凄まじい暴力を、この映画を通じて多くの人に理解してもらいたい」と語っている。また、犠牲者の会Group of Relatives of the Detained-Disappeared (AFDD)のディアス氏は、「この映画は、残酷な出来事を信じようとしない若い世代の意識喚起に役立つ重要な歴史的記録である」と語っている。

国籍はあっても家がないという不安定な境遇

 

【国連IPS=サイモン・シュネラー】
 
戦争や人道的災害により故郷を逃れながら自国内に住む1200万人のいわゆる「国内避難民IDPs)」が、アフリカで法的、人間的悲劇に直面している。

国連緊急援助調整官で国内避難民連絡部担当のデニス・マクナマラ氏は、「国内避難民問題はアフリカで対応が遅れているもっとも重大な問題であり、スーダン、ソマリア、コンゴ民主共和国、ウガンダ、ブルンジなどの国で住居を追われている人々への早急の対策が必要だ」と語った。

メッセージの意味をひっくり返す活動芸術家

【ブエノスアイレスIPS=マルセラ・バレンテ】

 

遠めに見るとそれは普通の道路標識のようでもある。アルゼンチンの首都で見られるあまたの黄色い菱形の標識と同じように。しかし近づいてみると、そこには一風変わった警告メッセージが書かれていた-「元拷問人、ここから100メートル先に居住」。

公共の場所にひっそりと設置されているこの標識がその場に長く据え置かれることはないだろう。しかし、ストリート・アート・グループ(GAC)は気にしない。GACのメンバー、キャロライナ・ゴールダーは、IPSに対して、「それは1日しか持たないかもしれないし、1週間かもしれないし、それよりももうちょっと長いかもしれない」と語った。

|チリ|右派から見放され、裁きの場に出るピノチェト元大統領

 

【サンチアゴIPS=グスタボ・ゴンザレス】

 

リカルド・ラゴス大統領を始め、政治家がどんなに過去の人として葬り去ろうとしても、かつての独裁者ピノチェト氏は引き続きチリ国民の耳目を集めるだろう。

抑留・行方不明者の近親者協会(Association of Relatives of the Detained-DisappearedAFDD)のロレナ・ピツアロ代表はIPSの取材に応え「1月15日の大統領選を控え、右派、とりわけラビン氏と独立民主連盟(UDI)はピノチェト氏の影を恐れ、遂に関係を断つに至った」と語った。


大統領候補は中道左派連立の社会党ミシェル・バシェレット氏とネオリベラルのビジネスマンであるセバスチアン・ピネラ氏。ピネラ氏の支持基盤はホアヒン・ラビン氏が率いるもっとも
ピノチェト氏寄りの独立民主連盟(UDI)。

セネガル大統領、チャド独裁者の引渡しを迫られる

【米国IPS=ジム・ローブ】

 

人権擁護団体は11月25日、セネガルのアブドゥライ・ワッド大統領に対し、「アフリカのピノチェト」と呼ばれるチャド前大統領イサン・ハブレを直ちにベルギーへ引き渡すよう要求した。ハブレは1980年代、8年間に亘り政権を維持。その間の残虐行為によりベルギーで裁きを受けることになっている。

ニューヨークを本拠とする人権擁護団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)とチャド政治弾圧・犯罪犠牲者の会(Chadian Association of Victims of Political Repression and Crimes)は、セネガル控訴裁判所が今週、同裁判所にはベルギーの引渡し要求を審査する権限はないとの判断を下したことから、この要求を行ったもの(ベルギーは、4年前に起訴手続きを開始)。

カナダの先住民、寄宿学校での虐待への補償として17億ドル受け取りへ

 

【オタワIPS=ハワード・ウィリアムス】

 

カナダ政府は11月23日、国からの補助金を受けた主に宗教団体運営の「寄宿学校」において身体的・性的虐待を受けた数万人のカナダ先住民に対して、17億ドルの補償金を支払う「原則協定」を発表した。

これら寄宿学校は、カナダ先住民をもっぱらヨーロッパ的な生活様式と近代カナダの文化に「同化」する最もよい手段として時の政府が考え付いたものであった。しかし、この計画は大失敗に終わる。先住民(インディアンやイヌイット)の子供たちが教員や職員に性的・身体的虐待を受けているとの確かな情報が数多く寄せられるようになったのである。

売り子の人権を無視するビール会社

 

【クアラルンプールIPS=チェアン・ボファ

ここクアラルンプールで週末に開催された「性的健康に関する地域会議」のパネルディスカッションや討論は、チャナやソフィアの日常とはあまりにかけ離れた世界だった。騒々しい音楽、お客の騒がしい声、望みもしない客からの誘い。2人がビールの売り子として働くのは、カンボジアにあるこうしたレストランだ。売り子たちは、ぴったりとした服を着て、お客たちにビールを売り込もうとする。しかし、多くの売り子が歩合制で給料をもらっているため、生計を維持するのは容易でない。11月17日から20日までの日程で開かれた「性と生殖・健康に関する第3回アジア太平洋会議」(Third Asia-Pacific Conference on Reproductive and Sexual Health)に参加した活動家たちによれば、彼女たちはまた危険な環境に置かれてもいる。


 
チャナは、性的サービスと引き換えに男性客からお金を受け取ることがたびたびあるという。なぜなら「月にたった55米ドルという貧しい収入を補う必要があるからです」。2人の子供を持つチャナは、カンボジアで行なわれた会議の性と生殖・健康(Reproductive and Sexual Health)に関する分科会でこう語った。「この仕事をやっているとプライドがズタズタになる。たくさんのお客が私にひどいことをするから」。「同僚も、私も、こういう暴行に耐えなくちゃならない。もし断れば、家族を食べさせていくためのお金を得ることはできません。母親はとても年老いているし、まだ小さい弟の面倒も見なくてはなりません」。彼女の声が響き渡る。発言の間、エアコンの効いた室内を沈黙が支配していた。
このようにして売春を行なうことは「間接性労働」と呼ばれている。というのも、これが女性の労働環境と経済的な圧力に起因しているからだ。こうした商売上の性的行為が起こるのがカラオケ・バーのような場所であったり、売春宿のような通常の場所以外であったりすることから、「間接的」とみなされているのである。さらに、このような行為は、通常15歳から39歳のビールの売り子たちを性行為を通じて感染する病気やエイズの危険にさらすことになる。なにしろカンボジアでは、15歳から49歳の女性のHIV感染率がすでに2.6%にも達しているのである。ビール売り子歴9年で月収58ドルのソフィアは、ビール売り子は基本的に自分で何でもやっていかなくてはならないという。乱暴な言葉を投げかけられたり望まないのに触られたりするなどの嫌がらせや不愉快な行為がバーやレストランで起こったとしても、売り子たちは店長に助けを求めることができない。ソフィアの説明はこうだ。「店長は、お客を失いたくないから売り子たちを助けたりはしないの。お客の行動とか嫌がらせに文句を言ったりしたら、ビールなんか買ってくれないもの」。ほとんどが国際的に有名なビール会社の製品を売るその売り子の女性たちは、推定で約4,000人いる。これらの女性たちが、推薦するブランドのビールを売ったり注いだりしている光景は、カンボジアでよく見られる光景のひとつだ。リプロダクティブ・ヘルスの問題に取り組む活動家たちによれば、たくさんの女性がHIV/AIDSに感染しているという話も最近ますますよく聞くようになっているという。1998年に国が行った調査では、毎年、約20%のビール売り子がHIV陽性反応を示したという。シエム・リアプ県のビール売り子の女性の調査を行なっているスリラクシュミ・ガナパティ氏(シンガポール国立大学)によれば、女性のビールの売り子は夜間も働き、月27日労働だという。シエム・リアプ県は、近くにアンコール・ワットがあることから、人気の観光地となっている。しかし、彼女らがビール会社のために売上げる金額が月2000ドルという現実からすると、彼女たちの稼ぎは少ないものだ。ガナパティ氏はいう。「ビール売りの女性たちは健康上の危険にもさらされる。仕事のためにアルコールを過剰摂取しなくてはならないからだ。その量は一晩約1.23リットルほどにもなる」。ガナパティ氏は続けて、「家族を経済的に養っていくために、しばしばお客から無理やり飲まされたあげく、仕事後に売春を強要されてそれを受け入れてしまうこともある。しかしこうした場合、コンドームの使用率は下がるし、エイズその他の健康被害にあう危険性は高まる」と述べた。HIVに感染した売り子は長く生きることが難しいかもしれない。というのも、彼女たちの雇い主、すなわちビール会社が、彼女たちの健康に気を配ったり、健康保険に入れたりすることがないからだ。また、彼女たちはエイズ薬(抗レトロ薬)を簡単に手に入れることもできない。シエム・リアプ県において同じ調査を行なっている、ゲルフ大学(カナダ)のイアン・リュベック氏は、「これらビール会社は、売り子の健康と給料に関する責任を回避しようとしている」と述べた。「カンボジアの労働法には、パートタイム労働の給与支払いに関する条項が存在しない。それをいいことに、先進国のビール会社は売り子たちを従業員ではなく製品の広告塔ぐらいにしか考えていない。だから、会社側は彼女たちを健康保険に入れようとしないのだ」。リュベック氏は、海外のビール会社がもっと責任を持つようにプレッシャーをかけていくべきだと訴える。すでに、ハイネケン社のような会社がこうした批判に反応をし、より露出の少ない衣装を売り子に着せたりするなどの処置を取っている。また、同社は売り子の女性を夜は家に帰すように手配したともいう。「ケア・インターナショナル(CARE International)」のような市民団体は、より多くの会社がこの動きに追随し、業界自体が、売り子と販売店の行動規則を作成するよう望んでいる。また、報道によれば、4つのビール会社が、責任あるビールの飲み方と攻撃的な客への対処の仕方を学ぶ訓練プログラムを始めることによって、労働環境を向上させる試みを始めたという。リュベック氏は「私たちは、ビール売りの女性たちの人権を尊重しないビール会社に対して、労働法と商法を遵守するよう要求することによって何かを行なわねばならない」と語る。また、ビールの売り子や活動家の中には、「ビールの売り子」や「間接的性労働」という用語の使用に疑問を呈する者も増えてきている。というのも、これらの言葉には、性労働を貶める意味合いがいまだに含まれているからだ。(原文へ翻訳=山口 響/IPS Japan浅霧勝浩関連記事: 
|人口|ブラジル|ジェンダー暴力との闘いに、青少年に手を差し伸べる

 

|ケニア|取り残された大地と虐殺事件の余波

 

【ナイロビIPS=グレン・テイラー】

彼は自分を、世間知らず(特に「女性と神のなせる業」について無知な)老人だという。しかし、このしわくちゃのボラナ族長老フカ・カンチョロは、ケニア北部マルサビット(Marsabit)地域では有力者である。何故かといえば、彼は、日照りと飢饉が続く過酷な砂漠地帯にある唯一の水源を中心とする直径60kmに及ぶ地域を支配しているからである。

老人は、昔を懐かしむように、「何年も前に、この両手でこれ(=水源)を掘ったんだ」と語る。この井戸は、サク山(緑の山の意:IPSJ)にあり、最近まで、同地域に住むレンディレ、ボラナ、ガブラ、トゥルカナ族といった様々な部族の集会地となっていた。