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表現の自由を求めるパキスタンのジャーナリストたち

 

【ペシャワールIPS=アシュファク・ユスフザイ】

ハヤトゥラ・カーン・ダワール氏の手錠をかけられ射殺体が発見されてから3週間後、同氏が拘束中に殺害されたことが明らかになったことで、アフガニスタン国境沿い地域で多発するジャーナリストへの攻撃の中止を求める人々の声が相次いでいる。

この国境付近の街に住んでいる人々の多くは、今回の殺害が同氏が写した(12月1日に北ワジリスタンの爆発で死亡したと伝えられている)エジプト出身のアルカイダ幹部、アブ・ハムザ・ラビア容疑者らが米軍ミサイルによる攻撃を受けたことを証明する写真に関係していると見ている。

 
レーザー誘導の「ヘルファイア」地対空ミサイルの断片が写っている写真は、地元の新聞で公表された。このため、ハムザ容疑者らは「爆弾の製造過程で死亡した」とする軍の主張とは食い違う結果となった。ミサイル片には、(遠隔操作式の無人偵察機『プレデター』に搭載された)ヘルファイアミサイルを示す「AGM-114」の印があった。

このような国境沿い地域では現在も、アフガニスタンでの「対テロ戦争」をめぐるパキスタンと米国との協力強化は受け入れられていない。特に米軍が(ワジリスタンや他の国境付近に軍事拠点を置く)アルカイダの容疑者に対して、無人偵察機やミサイルの使用を開始して以降、この傾向は顕著になった。
 
 
しかし、米軍による攻撃で一般市民の犠牲者を出すといった失敗も、いまだに後を絶たない。アフガニスタン国境に近いパキスタン部族地域バジャウルで1月に起こった『プレデター』による無差別攻撃で、女性・子供を中心に18名が死亡。この米軍による最悪の攻撃により、反米感情も一気に全国に広まった。

パキスタンは、特にアフガン国境沿い半自治地域(アルカイダ指導者ウサマ・ビンラディン容疑者を含む多くの過激派が2001年に米軍が武装勢力の掃討作戦を開始してから潜伏した場所)における米軍による領土進入に強く反対している。

地元新聞「Ausaf」およびEuropean Pressphoto Agency(EPA)の記者を勤めていたハヤトゥラ・カーン氏は12月5日、覆面の男たちに拉致された。彼の家族は同氏がパキスタンのISI(Inter Services Intelligence:統合情報局)で拘束されているとの知らせを受けた。さらに彼の兄、イサヌラ・カーン・ダワール氏は遺体にかけられた手錠が政府のものであると述べた。

ハヤトゥラ・カーン氏はこれまでも記事の内容に対して、イスラム原理主義組織タリバンから脅しを受けてきたが、今回、この団体は脅迫に関する自らの責任を否認したうえ、同氏の殺害への報復を宣言した。

ハヤトゥラ・カーン氏の遺体発見から1週間後、北ワジリスタンのMiranshahで配布されたウルドゥ語のパンフレットには、同氏が軍当局の姿勢に異を唱え、米軍ミサイルの写真を掲載したため、ISIや米国を支持するパキスタン軍に殺害されたと書かれていた。また、このパンフレットにはタリバン指導者アブ・ラシードの署名も付されていた。

いずれにせよ、ハヤトゥラ・カーン氏の失踪・殺害という衝撃的な出来事は、(国民会議の審議に対するボイコットを含む)パキスタンの記者同盟による一連の抗議行動への引き金となった。

一方、モハンマド・アリ・デュラーニ情報相はハヤトゥラ・カーン氏殺害を徹底調査することと、ペシャワール高等裁判所の下で独立司法委員会を設置することを正式に約束したため、この抗議行動は2週間前中止になった。

しかし司法委員会の秘密主義的なやり方は、政党の党員や人権擁護団体の代表者、ジャーナリストたちの間で疑惑を深めることになった。地元カイバル記者同盟のインティカブ・アミール氏は「非公開の審議は委員会の透明性に欠ける」と述べた。

高い評価を受けているHuman Rights Commission of Pakistan(パキスタン人権委員会 HRCP)は現在、今回の事件に関して遺体発見現場を訪れ、殺害に関する事実解明を進めるため、記者・弁護士・人権擁護団体の代表者などから構成される調査委員会の設置を検討している。

HRCP
A.R.レーマン委員長は、ジャーナリストは安全対策法や特別法などを認めないと述べた。そしてレーマン氏は先週の会合で「我々は憲法によりパキスタンの法律に従わざるを得ないが、今回ハヤトゥラ・カーン氏が誰に拉致・殺害されたのかは明白である」と語った。

レーマン氏は政府が公表したハヤトゥラ・カーン氏の家族への賠償について「我々は支払いを認めない。善良な市民を殺害し、その殺害に賠償金を支払うような法律を議会が通過させることはない」と述べた。

ハヤトゥラ・カーン氏の弟、ハシーヌラ・カーン・ダワール氏は「ハヤトゥラ・カーン氏は自らの命を犠牲にしてまでも真実を記事にしたことに誇りを感じている」とIPSの取材に応じて語った。19歳の弟は、兄が北ワジリスタンのMir AliAl Hayatの模範校を設立したことを明らかにした。

悲しみくれるハヤトゥラ・カーン氏の妻は、夫が頻繁に秘密工作員に電話で呼び出されていたと語り、「失踪した日、彼に会いたがっている人からの電話がありました。私は何度も彼に会わないように言いましたが、それでも彼は取材に行くと言い出て行ったのです」と当時のことを振り返った。

6ヶ月に及ぶハヤトゥラ・カーン氏の失踪は、ペシャワールの記者たちによる抗議デモにまで発展した。さらに国境なきジャーナリスト、ジャーナリスト保護委員会(CPJ)、アムネスティ・インターナショナル、ヒューマンライツ・ウォッチなどの国際組織を動かして、政府にハヤトゥラ・カーン氏の解放を保証する内容の声明を出すよう促した。

現在、5月に突然姿を消したTVジャーナリストのムケシュ・ルペタ氏の安否について不安が高まっている。同氏は、米国との協力関係を強めるパキスタン政府に反発する抗議デモの現場、米軍が進駐するジャコババードの空軍基地周辺で撮影を行っている間に行方不明になった。

ルペタ氏が働くGeo TVによれば、軍関係者は同氏が空軍基地を撮影したため拘束されたことを認めたが、政府側はいかなる関与も否定した。シンド県のラウフ・シディキ内相はカラチで抗議行動を展開するジャーナリストに対して「パキスタン政府はルペタ氏の情報を全く把握していないため、我々が同氏の行方を突き止めていくつもりだ」と述べた。

国際ジャーナリスト連盟(IFJ)は「パキスタン政府はルペタ氏の失踪を調査し、このような凶悪犯罪を犯した者を法に基づいて裁かねばならない」と声明を発表した。

ハヤトゥラ・カーン氏の場合も、政府は関与を否定した。軍スポークスマンのショウカト・サルタン将軍は「もし政府が関与していたならば、遺体は決して発見されなかっただろう」と述べた。

しかし、ペシャワールのジャーナリストたちは、軍が(タリバンやアルカイダを一掃するため)約8万もの軍隊を駐留させているワジリスタンで、ジャーナリストたちが活動することへの『警告』の意味を込めて、ハヤトゥラ・カーン氏の遺体に手錠をかけたのではという見方が強まっている。近年、武装勢力はアフガニスタン国内での攻撃を拡大している。ハヤトゥラ・カーン氏は過去2年間でワジリスタンの地で殺害された5人目のジャーナリストになった。(原文へ

翻訳=IPS Japan

IPS
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