IPS国連総局長が「国連特派員協会」の金賞(最優秀賞)受賞

12月18日、「国連特派員協会(UNCA)」による毎年恒例の「報道賞」(環境報道部門、政治報道部門、放送ジャーナリズム部門、開発・人道報道部門)の授与式/準正装ディナーがニューヨークで開催され、インタープレスサービス(IPS)のタリフ・ディーン北米・国連総局長が、ロイター通信社のルイス・シャーボノー支局長とともに、国連開発・人道報道部門の金賞(最優秀賞)を受賞した。
UNCA金賞(国連開発・人道報道部門)は、UNCAと「国連財団(United Nations Foundation)」が協賛している。デッド・ターナー氏や小和田恆氏など各界の著名人が役員を務める同財団は、「国連の開発・人道支援」に関する優れた報道を懸賞している。
今回、ディーン、シャーボノー両氏は120人以上の候補の中から選ばれた。ディーン氏は、昨年IPSが環境報道部門の金賞(最優秀賞)をチーム受賞した際にもチームを代表して授与式に登壇したほか、1997年にはワシントンポストの特派員とともにUNCA銅賞を受賞している。また1996年には彼の国連報道が評価され、UNCAから特別賞を授与されている。
タリフ・ディーンIPS北米・国連総局長は、フルブライト奨学生としてコロンビア大学院でジャーナリズムを専攻。国連事務局職員を経て国連総会スリランカ政府代表メンバーを2度務める。またジャーナリストとしては、香港スタンダード論説員、英ジェーンズ・インフォメーション・グループ中東・アフリカ軍事編集員、香港『アジア・ウィーク』及び英『ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー』の国連特派員等を歴任。
国連本部近くの著名な シプリアーニレストランで催された華やかな授与式には、各国の外交官、大使、国連高官、報道関係者、ニューヨークの著名人やショービジネスの大物俳優など600人超が出席した。
また今回UNCAは、2つの特別賞「グローバル・シチズン・オブ・ザ・イヤー賞」と「グローバル・アドボケット・オブ・ザ・イヤー賞」を、それぞれハリウッド俳優のマイケル・ダグラス氏(核軍縮活動)と歌手でソングライターのスティービー・ワンダー氏(人道活動)に授与した。
UNCAは国連が設立されてまもなくの1947年に世界各地から国連を取材するために集まった報道関係者の親睦団体で、現在約50カ国の新聞社、放送メディア、国際通信社から派遣された国連特派員約200名から構成されている。UNCAは1992年以来、毎年選考委員会を設け、過去1年間の国連に関する報道の中から最も優れたものを選出し、この時期に国連事務総長とはじめとする国連幹部、各国大使、市民社会組織代表らとともにUNCA「報道賞」の授与式を開催している。(原文へ)
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