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|ネパール|民主主義からデマゴギーへ(クンダ・ディキシット)

IPSコラム=クンダ・ディキシット『ネパール・タイムズ』の編集長】

 

 

手ブレのひどいアマチュアのビデオが、ゲリラ兵は本当は7000人しかいないのに国連を騙して3万5000人いると信じ込ませた、と誇らしげに語る毛派の指導者を映し出していた。

ビデオに映っていたのはネパールのダハール首相。和平協定が成立し、彼が首相に就任する前に、毛派の兵士に対して演説していた様子である。


ビデオは、ダハールが首相を辞任した直後の5月4日に全国テレビで放映された。


ネパールで
毛派が選挙で勝利したことは、民主主義の勝利を意味するはずだった。かつて暴力革命を指導した党派が政権入りする先例となるはずであった。


しかし、それはあまりにも楽観的な見方だったようだ。


ダハール首相はカタワール参謀長を辞任させようとして、ヤダブ大統領からの反対を受け、面目を保つために自ら職を辞した。カタワール参謀長はネパール国軍に元毛派ゲリラを入隊させることに強く反対して、ダハール首相と対立していた。


ビデオが露見したことで、毛派に対する他派の信頼は地に落ち、新政権を組む期限である5月9日までに連立協議は成立しなかった。


しかし、ネパールにもたもたしている余裕はない。制憲議会は来年4月までに憲法草案を作らなくてはならないし、国連監視下の兵営にいる毛派兵士は、国連ミッションの終了する7月までに、国軍に繰り入れられるか、除隊されて社会復帰を図られねばならない。


毛派は、選挙を通じて政権をとったからには、暴力に訴える必要はないはずであった。しかし、暴力がひどくなったのは、むしろ政権入りして以降だった。


ネパールのメディアや民主主義派は、絶対主義王政とたたかってきた長い歴史を持つ。民主的に選ばれた指導者が、自らが選ばれる基盤となった制度自体を解体しようとしたとき、問題が起こった。ネパールの新しい難題とは、選挙で選ばれたデマゴーグとたたかうことなのである。
 (原文へ
 
翻訳/サマリー=
IPS Japan

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