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INPS JAPAN   IDN-InDepthNews - UN INSIDER

│中東│まずイスラエルの核を問題にせよ

 

【アブダビWAM

 

アラブ首長国連邦(UAE)の英字紙が、[他国の]核保有について米国が適用している二重基準を厳しく批判している。同紙は、米国がイスラエルの核兵器については沈黙を保つ一方、イランに対しては厳しく追及しているとしている。

バラク・オバマ米大統領がワシントンで核安全保障サミットを開く中、『ガルフ・トゥデイ』紙は、「中東における唯一の核兵器保有国であり米国の同盟国でもあるイスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相が、世界の首脳が集うこの歴史的サミットへのオバマ大統領からの出席要請を簡単に断ってしまった。」「しかし、出席拒否の理由は示されなかった。」と報じた。

 
同紙によれば、オバマ大統領は、集まった46ヶ国に対して、核テロが主要な脅威のひとつであることを認識させ、大量破壊兵器とその製造に必要な物質を保全しそれがテロリストの手に渡らないようにする必要性を訴えた。
 
 
大統領は、その直前に、米ロ両国の核兵器を削減するためにロシアとの協定(新戦略兵器削減条約)に署名したばかりであった。国際社会は、地球の安全を保障し彼の夢の実現のために世界の協力を得ようとするオバマ大統領に拍手喝采を送った。

「しかし、問題は、『核兵器なき世界』というオバマ氏の主張に他国の指導者らがどれだけついていけるか、ということだ。核兵器を保有し米国と緊密な同盟を結んでいるある国の指導者は、世界をより安全にしようという共通の課題に背をそむけているのだから」。

イスラエルは「核物質の拡散を防ぎそれが他者の手に渡ることを阻止してきたと主張しているが、70年代には南アフリカの核開発を支援するために放射性物質を供給したとみられている」。

同紙は、「イスラエルは約200の『先進的な核爆発装置』と保有しているとみられている」としたうえで、「こうした過去を考えるとき、イスラエルがその核能力を将来的に濫用しないと誰が言えようか?」と疑問を呈した。

ネタニヤフ首相から袖にされたことについて、米国が「通常見せるような遺憾の意」をまだ見せていないことには大きな意味がある、と同紙は論じる。ネタニヤフ首相が米大統領を困惑させたのはこれが初めてのことではない。ユダヤ人入植問題に対する最近の頑強な態度もまた米国を困らせている。

「同時に、米国は、ウラン濃縮は核兵器製造ではなくエネルギー用だとしているイランに対して、より強い制裁を与えるべしと強い調子で要求している」。

イランは、国連[=国際原子力機関のこと]による核施設査察を拒んだことに対してすでに制裁を受けている。皮肉なことに、イランは現時点では核兵器を保有していないと言っているのは米国自身だ。しかし、イランは2015年ごろまでには核兵器製造能力を獲得する可能性があるから強い制裁を課すべきだ、と米国は主張している。

「オバマ氏の意図と努力は高く評価されるべきだが、まずはイスラエルを何とかすべきである」と『ガルフ・トゥデイ』は要求している。(原文へ

翻訳=IPS Japan

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