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「オバマ大統領はイスラム世界との関係構築に新たな1章を刻む」

 

【アブダビWAM

 

アラブ首長国連邦(UAE)の主要英字日刊紙は8日、オバマ大米統領が訴える米国のイスラム世界に対する新たなアプローチについて論評。「この動きは米国とイスラム諸国双方にとって、新たな相互理解の時代の到来を告げる」と繰り返し強調した。

『カリージ・タイムズ』紙は社説の中で「バラク・オバマ米大統領は就任後初の外遊の先々で多くの人々の心を掴むことができたようである。中でも欧州歴訪の最後となったトルコ訪問は特に意義深い」と報じた。「トルコは米国の新大統領が就任後初めて訪問したイスラム国であるが、それだけではない。イスラム世界に向けたメッセージを発した場所してトルコを(オバマ大統領が)選んだことは
非常に意味深いことなのだ。オバマ大統領は歴史に残るイニシアティブを発揮しているとの評価を受ける中、この数年間で損なわれたイスラム諸国との関係改善を目指し同地域への働きかけを強化している」。

 
「世俗主義と伝統的イスラム主義。この溝を上手く埋めているトルコは進歩的・現代的なイスラム国家を体現しており、国際社会からの尊敬も勝ち得ている。また、6日のトルコ議会でのオバマ大統領の演説もイスラム諸国との新たな関係構築を宣言することを意図するものになった」。


「当然、これは『テロとの闘い』への支持集めを意味するものである。『テロとの闘い』は世界を揺るがす脅威であり、緊密な連携と人的・物的貢献は不可欠であるからだ」と伝えた。オバマ大統領はトルコを『米国の極めて重要な同盟国』と称え、欧州連合(EU)への正式加盟を後押し。イラク侵攻への支持を拒んだことで緊張状態の続くトルコと米国との関係修復に努めた。トルコは自国から米軍
がイラクへ侵攻することに反対していた。

さらに、「米国は『NATO加盟国第二の軍事大国であるトルコが近隣地域の緊張状態を平和的解決に導く重要な役割を果たすことができる』と認識している。トルコはこれまでパキスタン・アフガニスタンとの2国間の安全保障協議にも関与してきた。また、イスラエルと非常に良好な関係を維持している唯一のイスラム国家であり、この関係を利用してシリアとイスラエル、さらにはパレスチ人とイス
ラエル人との間で和平交渉の仲介も務めている。その一方で、イランやイスラム過激派ハマスとの関係も深い」と同紙は論じた。

「実際、トルコのエルドガン首相は和平実現のためにハマスを交渉の場に導くべきであると何度も要求した。これを見れば、トルコが『米国のイスラム諸国との関与』にとって極めて重要な存在であることも頷ける。従って、オバマ大統領がイスラム世界との融和を目指し対話の相手国としてトルコを選んだことは賞賛に値する」。


同紙は、6日のオバマ大統領の演説がイスラム系過激派アルカイダとイスラム教とを区別するという点において大変意義深いものになったと繰り返した。演説でオバマ大統領は「イスラム世界と米国との関係はアルカイダとの戦いにより規定できないし、今後も規定されることはない」と述べた。オバマ大統領は(イスラム世界と)相互の尊敬と利益に基づく幅広い関与を求めた。オバマ大統領の変化と希望に満ちたパワーとメッセージは、溢れるほどの誠意と期待をイスラム世界にもたらした。


「今後、オバマ大統領の真意と偽りのない言葉を『行動』で示すことができないならば、米国とイスラム世界の間に好機は訪れないだろうし、双方の亀裂は深まるばかりだろう。近年、米国はパレスチナ・イスラエル問題に関し米・イランの2国間会談を申し入れ、約束をとりつけたことを明らかにした。これはまさに、米国がブッシュ前政権からの脱却を図ろうとしていることの現われと言える」。


同紙は「米国に対テロ戦の主戦場として改めて位置づけられたアフガニスタン、および両国をめぐる動きは、オバマ大統領の公約実現能力を試す判断材料になるだろう」と結んだ。結局のところ、米国は長年にわたる誤った政策により自らが生み出した『悪魔』と向き合わねばならないのである。現在も残る苦境の責任は全て米国にあるのだ。


翻訳=IPS Japan 浅霧勝浩



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