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|レバノン-シリア|ベイルートに見られる明らかな変化

【アブダビWAM

 

「デモに参加した人々の人数が明らかに減少したことだけが、2月14日に暗殺から5周年を迎えたラフィーク・ハリリ首相(当時)の追悼集会において見られた明らかな変化ではなかった。集会で披露された4つの演説のトーンも従来とは異なるものだったのだ。」とアラブ首長国連邦(UAE)の日刊紙が報じた。

「演説では、反シリアのシュプレヒコールや、2005年同日に起きたレバノン首相暗殺の背後にはシリアの存在があっとする非難声明はなかった。その代わり、故ハリリ元首相の子息で現首相のサード・ハリリ氏を含む全ての登壇者が、協力とパートナーシップに基づく、シリアとの新たな関係の幕開けを訴えた。」とドバイに本拠を置く英字日刊紙「ガルフニュース」は2月16日付の論説の中で報じた。

 
「このようなレバノン人の対シリア感情の変化は、昨年12月にハリリ新首相のシリア公式訪問が実現して以来、ある程度予期されたことであった。この歴史的なシリア訪問の期間中、若いハリリ首相(39歳)は、シリアのバッシャール・アル・アサド大統領(44歳)と何時間にも亘り談笑と夕食会を交えた。

「シリア政府はハリリ前首相の暗殺の嫌疑について一貫して否定しており、首謀者としてイスラエルの犯行説を主張してきた。」

「5周年目となったハリリ前首相暗殺追悼集会は、数十万人が参加してハリリ陣営への支持とシリア政府の非難を繰り返してきた過去の集会とは明らかに様相を異にしていた。警察当局の推計によると、今回の集会参加者数は僅か35,000人とみられている。このことは、レバノンの人々が事件を乗り越えて隣国シリアとの未来志向の関係構築に動き出したことを示している。」

「故ラフィク・ハリリ氏は、レバノンの偉大な指導者であった。レバノンは1975年から90年まで続いた内戦のあと、ようやく国土の再建に着手したが、ハリリ氏はレバノン復興と統一の象徴として多くの国民の支持を集めた。しかし2005年2月14日に起きた同氏の暗殺事件を契機に、レバノンは再びかつての政治対立と経済混乱の時代に逆戻りした。その後、反シリア派と親シリア派の対立は深刻化したが、(2008年のシリアとの国交正常化により)辛うじて内戦の再現は回避することができた。」と同紙は報じた。

「今日のレバノンは平静を取り戻しつつある。隣国シリアとの新たな協調関係が、レバノン国内の緊張緩和に有効に作用している。ハリリ前首相の暗殺犯は、必ず特定し法の下の裁きを下さなければならない。しかし、その時まで、レバノンは対立を乗り越えて前に進むしかない。」とガルフニュース氏は締めくくった。(原文へ

翻訳=IPS Japan戸田千鶴


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