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|イスラエル|最悪の事態を想定し最大規模の国防演習を実施

 

【エルサレムIPS=ピーター・ヒルシュバーグ

 

イスラエルは先週、国家史上最大の国防演習を実施。早朝、国中に鳴り響いたサイレンと共に、子ども達は防空壕へと急いだ。

5日間に亘る全国規模の演習では、特に化学工場が林立する北部ハイファ湾地域の防衛、市民居住区に対する特殊ミサイル攻撃防衛を最重要課題とした。


イスラエル指導者は、シリア、ヒズボラ、ガザ民兵によるミサイル/ロケット砲一斉攻撃を恐れている。同演習実施の裏には、2006年夏のレバノン戦争における銃後防衛の失敗への反省がある。ヒズボラは数千のロケット弾をイスラエル北部に打ち込み、市民40人が命を落とした。もし数10万の市民が難を逃れて南下していなければ、死傷者は更に増えていただろう。

 
国家監視委員会は昨年、レバノン戦争の銃後防衛に重大な誤りがあったとする報告書を発表。危険物質が集中している北部地帯にミサイル攻撃が行われた際、軍の銃後司令部は市民防衛に必要な措置を講じなかったと批判した。また、政府は北部イスラエル居住者の避難について一度も議論せず、避難手段を持たない老人や貧しい人々を助けるために部隊を派遣することもしなかったと指摘した。


政府は、将来的にはミサイル攻撃に化学兵器が含まれるようになるのではないかと見て、市民にガスマスクを再配布することを決めた(米イラク侵攻に際し、市民にガスマスクを配ったが、昨年回収されている)。


イスラエルは、国内の如何なる地点も攻撃可能な長距離ミサイルを有し、原子力計画を維持しているイランが防衛上の最大の脅威とし、イランのシハブ・ミサイルを迎撃するアロー・ミサイルを開発した。しかし、レバノン戦争の際にヒズボラが行ったような短距離/中距離ロケット弾による銃後攻撃を防ぐ有効な手段を有していない(シリアはこの種のミサイルを大量に所有しているとされる)。


イスラエルの大規模国防演習について報告する。(
原文へ


翻訳/サマリー=IPS Japan浅霧勝浩


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