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|権利|ブッシュの民主アジェンダ、シリアで躓く


【ワシントンIPS=アリ・ガリブ&ザイナブ・ミネエイア】

国際社会/メディアの関心が米軍のシリア越境攻撃に集中する中、シリア政府は10月29日、密かに民主主義活動家グループに30か月の懲役刑を言い渡した。ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)はシリアのバッシャール・アル・アサド大統領に対し有罪判決の即時撤回と2007年後半から2008年初めに行われたダマスカス宣言運動弾圧で逮捕された活動家の釈放を要求する声明を発した。

ダマスカス宣言フォーラムに参加し逮捕された40人の活動家の内未だ拘束されていた12人に対し、わずか20分の裁判で厳しい刑が下された。


ヒューマン・ライツ・ウォッチ
中東のサラ・リー・ウィトソン部長は、「政府は批判を抑えるため、ただ会議に出席したというだけで民主主義活動家を投獄しようとしている。裁判は、政府の反対派弾圧を覆い隠す手段に過ぎない」と批判している。

 
オクラホマ大学のシリア研究家ジョシュア・ランディス教授は、「米国のシリア攻撃ばかりが注目され、誰も12人のことを問題にしていない。シリア政府にとって最高の隠れ蓑は、米国が与えてくれたようなものだ」と語っている。


2005年に設立されたダマスカス宣言は、野党政党や弁護士、医師、作家、芸術家などを含む独立活動家の連合であった。当時政府は比較的弱い立場にあった。ブッシュ大統領がシリアを悪の枢軸の一部と呼び、枢軸メンバーのイラクは体制転覆を目的とする米国の攻撃に晒されていた。ランディス氏は、その不安定な状況と世界の民主主義運動に刺激されて反対派の統一、組織化が始まったという。


政治活動家の弾圧で知られるシリアであるが、アサド政権は当初ダマスカス宣言を力でねじ伏せようとはしなかった。しかし、2006年に連合メンバーがレバノンの学識者、活動家と手を組み両国の関係改善を要求するに及んで、シリア当局の弾圧が始まったのだ。


ランディス氏は、ダマスカス宣言に対する弾圧はアサド大統領が活動家に対する反感を民衆に植えつける能力を身につけた結果だという。2005年には米国主導のイラク侵攻は全面的な暴力、混乱に至っていなかった。占領の不手際でイラクの混乱が拡大した時、独裁政権はただちに西側の利益との衝突、特に西側の関与が民主主義の促進を唱えている場合にどうなるかを知ったのだと同氏は言う。


ランディス氏は更に、「すべての中東社会は、彼らの政府が崩壊することによって見舞われる混沌と危険を非常に恐れているため、独裁体制を固守しているのだ」と語った。


シリアの政治活動家弾圧について報告する。(
原文へ


翻訳/サマリー=IPS Japan 浅霧勝浩



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