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エジプト野党のつまずき

 

【カイロIPS=アダム・モロウ】

激戦となった昨年の議会選挙以来、野党は、ムバラク大統領率いる国民民主党(NDP)に敗北を帰している。その極めつきが、4月1日のワフド党本部襲撃である。

本部建物の破壊と数十人の負傷者を出した同襲撃は、ワフド党内の改革派により追放されたゴマア元党首の扇動によるものであった。メディア報道によれば、ゴマアを先頭に約60人の武装グループがカイロの党本部になだれ込み、党メンバーと警察が制止するまで、本部職員に襲い掛かり、施設を破壊したという(ワフド党は、自由と反植民地主義を掲げ、1919年に創設された。9月の大統領選では、ゴマア候補は大差で3位に終わり、議会選挙でも僅か6議席しか獲得できなかった)。

 
独立系日刊紙al-Masry al-Youmのサマアン記者は、「同事件は、長年の党内問題を露呈したもの」と言うが、市民は「ワフド党の自滅は、与党の計略によるもの」と見ている。

ゴマアは現在、拘留中であるが、収監されている元大統領候補はゴマアだけではない。設立まもないal-Ghad党のノウル党首も改竄の罪(支持者は濡れ衣と主張)で5年の刑に服している。サマアン記者によると、「ムバラク大統領は、息子のガマルを後継者に考えており、将来的にライバルとなるノウル氏を政治の舞台から追放した」と語っている。カリスマ党首の不在で、al-Ghad党も分裂状態だ。

イスラム同胞団(Muslim Brotherhood)も最近は、国家治安組織による逮捕、脅迫に合っている。同グループは1970年代に党資格を剥奪されたが、議会選挙では無党派候補を多数立候補させ、88議席を獲得した。しかし、NDPはこれを選挙違反と主張し、数十人のメンバーを逮捕。また、国家治安組織は、アレキサンドリア事務所の閉鎖を発表している。

政府圧力は、既存政党だけでなく設立を計画する新党にも及んでいる。今月初め、政党裁判所(Political Parties Court)は、イスラム系al-Wasat党(1990年代にイスラム同胞団から分裂)および汎アラブのカラマ党の党承認申請を却下している。エジプトにおける野党に対する締め付けの状況を報告する。(原文へ

翻訳/サマリー=IPS Japan

IPS
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