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|ウガンダ|1本切ったら、2本植えよう

Students from Kisule Primary School in Kampala at the International Children’s Climate Change Conference (ICCCC), July 2014, Uganda. Credit: Amy Fallon/IPS【カンパラIPS=エイミー・ファロン】

オルガ・ムギサさん(11歳)は、緑葉植物の鉢が並べられ、背景にウガンダ国旗が誇らしげに掲げられた壇上の中央でマイクの前に立ち、会場に居並んだ同年代の子どもたちに向かって「木を1本切ったら、2本植えましょう。」と語りかけた。

「ここにお集まりの皆さん、学校や自宅をはじめ、あらゆる所で木を植えていってください。」ムギサさんは、ウガンダの首都カンパラにあるGEMSケンブリッジ・インターナショナル・スクールで開催された第1回「国際子ども気候変動会議」の参加者を前に、自信に満ちた大きな声で語った。

International Children’s Climate Change Conference/The Little Green Hands「これらの木を植えれば、それだけ皆さんが吸い込む空気が得られます。皆さんは、二酸化炭素を吐き出しながら、酸素を吸いこんでいるのです。」と、カンパラ市内のナムウォンゴ地区(Namuwongo)にあるミレンベ・インターナショナル・スクールに通う小学5年生のムギサさんは語った。

第1回「国際子ども気候変動会議」を主催したのは地元NGOの「リトル・グリーン・ハンズ」で、ウガンダの環境管理局(NEMA)も後援している。会議にはウガンダ国内の4県、23の学校から、5歳から12歳までの約280人の「子ども代表」が参加した。また海外からも、スペイン、フランス、米国など35カ国から子供代表が参加した。

児童らは、寸劇や歌、詩の朗読、問題の投げかけから、パワーポイントを使っての発表など、各々のやり方で、気候変動の原因と影響、そして解決策について議論した。

Joseph Masembe弁護士出身の社会企業家、環境保護論者で「リトル・グリーン・ハンズ」を設立したジョセフ・マセンべ氏は、「とりわけ気候問題に関しては、希望をもたらしてくれるのは子どもたちです。」と語った。マセンべ氏は、ウガンダで若者を巻き込んだ「新たな形態の環境政策」を実践している。

2013年2月に発表された「ウガンダ人口白書」によると、ウガンダは30歳未満の人口が全体の78%以上を占める、世界で最も若い世代が多い国である。

「かつてある賢者が、子どもの心は濡れたセメントのようだと教えてくれたことがあります。つまり、そこに何かを書けば、永久に残るということです。従って、幼い年齢の段階から、子どもたちを環境保全活動に関わらせることで、将来は確保され保証されるのです。」とマセンベ氏は語った。

「子どもたちは未来の世代を担っていく人達ですが、大人たちが罰を受けることなく木を伐採しきたせいで、今や人類は気候変動の泥沼に直面しています。大人たちは、植樹の必要性など十分考えもせず、ただ木を切ってきたのです。」

「しかし私たちが、子どもたちを幼少期の段階から巻き込んで木を植えさせれば、大人になるころには、そうした木に対して情緒的な価値観を持つようになり、決して木々を安易に伐採するようなことはしないでしょう。」とマセンべ氏は解説した。

Little Hands Go Green Festivalマセンベ氏は、2012年以来、子どもたちに園芸の才を身に着けてもらうことに焦点をあてた「リトル・ハンズ・ゴー・グリーン・フェスティバル」という毎年恒例の行事を開催している。同年12月に第一回フェスティバルがカンパラのコロロ滑走路で開かれた際には、1万6000人以上もの子どもたちが集まり、会場で果樹の苗木をもらい、それぞれが家庭で植樹した。「アフリカ大陸で唯一となったこのグリーン・フェスティバルは、多くの子どもたちが集まっていると聞きつけたヨウェリ・ムセベニ大統領が「飛び入り参加」したほど盛況でした。今回初めて開催した『国際子ども気候変動会議』は、このフェスティバルから派生したものなのです。」と、マセンべ氏は語った。

2013年版「ウガンダ人口白書」で強調されているように、ウガンダは気候変動に関して、最も準備不足で脆弱な国の一つとされている。また同報告書は、「世界の気候変動モデルによるとウガンダは向こう20年間で平均気温が最高1.5度上昇すると予測されている。…暑い日が増加する一方で寒い日が減少している。また、ルウェンゾリ山の氷河が溶け続けているほか、国内のほぼ全地域において、局地的で長引く旱魃が頻繁に発生している。」と記している。

「雨がかつてほど降らず、季節のパターンが変化し、平均気温が以前よりもかなり高くなっています。また、乾季が長くなり、農業に従事している人々は、作物が深刻な被害を被っていると訴えています。また(東ウガンダにある)ブドゥダ県では、ほぼ2年おきに土砂崩れが発生しています。」とマセンべ氏はIPSの取材に対して語った。

オルガさんは、年齢の割には、気候変動が、彼女が言うところの「アフリカの真珠(ウガンダの別名)」に及ぼしている影響についてよく知っている。「気候変動により、私の国はもはや『アフリカの真珠』ではなくなりつつあります。ビクトリア湖アルバート湖は干上がってしまうでしょう。…気候(変動)は、一つの国を滅ぼしかねないものなのです。」「オゾン層は、太陽光に含まれる有害な紫外線の大部分から地球上の生物を守っていますが、これが破壊されると私たちは有害紫外線に晒され、植物は枯れ果て、旱魃が引き起こされます。」とオルガさんは語った。

国際子ども気候変動会議の最後に植樹をしたオルガさんは、「私は両親と2人の兄弟に植樹するよう勧めるつもりです。また、多くの人々に木を植えるよう勧めていきたいと考えています。…彼らには(この国を気候から守る)責任があるのだから。」と語った。

Little Green Handsインターナショナルスクールに通うオルガさんの場合、気候変動に関する学習が学校のカリキュラムに組まれているという意味で幸運である。「インターナショナルスクールでは気候変動の問題が教えられていますが、国の大半を占める地元の学校では教えられていません。そこで、例えば課外学習を通じて(気候変動に関する学習を)導入するなど、何らかの方策を見出さなければなりません。」とマセンべ氏は語った。

「(8月24日開催予定の)今年のグリーン・フェスティバルは、いい機会になると思います。今後は毎年行われる予定のこの国際会議も、子どもたちが声を発し、大人たちがそれに耳を傾けるような場になればいいと思っています。」とマセンべ氏は語った。

翻訳=INPS Japan

 

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