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INPS JAPAN   IDN-InDepthNews - UN INSIDER

|SDGs|2030年の期限に間に合わせるには緊迫感をもった取り組みが必要(アントニオ・グテーレス国連事務総長)

Photo: António Guterres, United Nations Secretary-General, at the Security Council meeting on Non-proliferation/Democratic People's Republic of Korea on December 15, 2017. Credit: UN Photo/Manuel Elias.【国連IDN-INPS=アントニオ・グテーレス】

持続可能な開発のための2030アジェンダは、この地球の全ての人々が尊厳をもって平和で豊かに暮らしていくためのグローバルな青写真を提供しています。アジェンダが履行されて今年で3年目になりますが、各国はこの共通のビジョンを、各々の国家開発計画や戦略に転換しています。

2018年持続可能な開発目標レポートは、2030アジェンダの多くの分野でみられた進展を強調しています。2000年以来、サブサハラ・アフリカでは、妊産婦死亡率が35%、5歳未満死亡率が50%、それぞれ低下しています。

Sustainable Development Goals 南アジアでは、女児が子どものうちに結婚するリスクが40%以上も低下しています。後発開発途上国(LDC)では、電力を利用できる国民の割合が2000年から2016年にかけ、倍以上に伸びました。

全世界で労働生産性が上昇し、失業率は低下しています。2018年までに、108カ国が持続可能な消費と生産に関する国内政策とイニシアチブを策定しています。

一方で、報告書は2030年までにアジェンダの目標やターゲットを達成するには進展が不十分な分野があることも明らかにしています。この傾向は、とりわけ社会から最も取り残され不利な立場に置かれた人々の間で顕著に見られます。若年失業率は成人の3倍に上ります。幼児と思春期の子どもの過半数は、最低限の読み書き計算能力を身に着けていません。

Lack of piped water across Africa has impelled villagers to turn to unprotected water bodies to access the precious liquid. Credit: Jeffrey Moyo/IDN-INPS2015年の時点で、23億人が依然として、基本的な水準の衛生サービスさえ受けられず、8億9,200万人が屋外排泄を続けています。2016年の時点で、ほぼ10億人が電力を利用できず、毎夜を暗闇の中で過ごしていますが、そのほとんどは農村部に居住しています。サブサハラ・アフリカの出産年齢女性のHIV感染率は、世界平均の10倍(非感染者1,000人当たり2.58人)と極めて高くなっています。また、都市住民の10人に9人は、汚染された空気を吸っています。

女性や女児に対する一部の形態の差別は減少傾向にありますが、引き続き性差別により、女性達の基本的人権や機会が奪われています。

Photo: Members of the women's cooperative use climate-resilient organic compost and biopesticides in their farm. Credit: UN Women紛争、気候変動や、貧富の格差拡大が、国際社会にさらなる課題を突き付けています。世界の飢餓は長く減少を続けてきましたが、栄養不良に陥っている人々の数は、主として紛争や干ばつ、気候変動関連の災害により、2015年の7億7,700万人から2016年の8億1,500万人へと増大しています。2017年の時点で、北大西洋のハリケーンシーズンの被害が史上最大規模に達しました。また、ここ5年間の地球の平均気温も過去最高となっています。

Photo: Cover of The Sustainable Development Goals Report 2018.現在の立ち位置を示す証拠なくして、私たちは自信を持って持続可能な開発目標を実現する計画を立てることはできません。そのため、この報告書は、タイムリーかつ利用可能な信頼できるデータを収集、処理、分析および配給するうえで直面する課題を明らかにしたうえで、すべての国々が2030年に向けたプログラムと取り組みの指針として、正確なエビデンスと包括的なデータを得られるようにすることが必要だと呼びかけています。

今日の技術をもってすれば「誰一人取り残さない」という(SDGsの)公約を守るために必要なデータを照合することは可能です。しかしそのためには、現在利用できるツールをさらに拡大するための政治的なリーダーシップと十分な資源、そしてコミットメントが必要です。

UN Secretariate Building/ K.Asagiri|INPS Japan2030年の達成期限まであと12年しか残されていない今、私たちは緊迫感を持って取り組まねばなりません。2030アジェンダを達成するためには、諸政府と全てのステークホルダー間の共同パートナーシップと連動して、各国が直ちに取り組みの速度を上げなければなりません。

この野心的なアジェンダは、旧態依然を打破する重大な変化を必要とするものです。国連は自らの役割を果たす一環として、2030アジェンダを遂行するために国連開発システムを再構築する改革イニシアチブに着手しました。この改革の目的は、国連の透明性を高めるとともに、より効率的で一貫性がある組織にすることです。私たちは、持続可能な開発目標をあらゆる人々のために、そしてあらゆる場所で現実のものとするために、全ての加盟国と連携していく準備ができています。(原文へ

翻訳=INPS Japan

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