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INPS JAPAN   IDN-InDepthNews - UN INSIDER

核保有国間の緊張が高まる中、核兵器の廃絶を訴える(中満泉国連軍縮問題上級代表)

Photo: High Representative Izumi Nakamitsu reading he UN Secretary-General‘s message in Hiroshima on 6 August 2018.以下は、中満国連軍縮問題上級代表が、広島での平和記念式典(8月6日)で代読した、アントニオ・グテーレス国連事務総長のメッセージである。

【広島IDN-INPS 

私はこの平和式典において、広島市民の皆様に敬意を表し、核爆発による目がくらむばかりの閃光の下、一瞬のうちに亡くなられた方々、またその数週間後、数か月後、数年後に亡くなられたすべての犠牲者の方々に、謹んで哀悼の意を捧げます。私は、被爆者とそのご家族の皆様との連帯を表明できることを光栄に思います。

1945年8 月6 日に広島で起きたことは、二度と繰り返されてはなりません。私たちの子どもや孫の将来がかかっているのです。

広島が象徴するのは、不屈の精神です。今日、私たちの眼前にあるこの賑やかな大都市が、その証しです。皆様方広島の人々は、勇敢な原爆生存者というだけでなく、平和と和解を求める勇気ある活動家です。

世界の安全保障、国家の安全保障、そして人間の安全保障に対して核兵器がもたらす脅威について、何十年にもわたって世界を啓蒙して来られた被爆者と広島の人々の献身的な努力に、心から感謝申し上げます。

世界は、皆様の道義的リーダーシップを引き続き必要としています。過去何十年にわたり核兵器のない世界という共通の目標に向け機運が高まってきましたが、今、その進歩は停滞しています。
核保有国間の緊張も高まっています。核兵器の近代化がますます進められ、さらに核装備が拡大されている恐れさえあります。

昨年、核兵器禁止条約が採択されたことは、核兵器の持つ脅威に恒久的に終止符を打つことに強く、正当な国際的支持が存在すること、そしてこの目標の達成が遅々として進まぬことへの不満が存在することを示しました。

世界の指導者は、対話と外交の重要性を再認識し、核兵器の完全廃絶、そしてすべての人にとってより安全で安定した世界の実現に向け、再び共通の道を歩まねばなりません。

私の軍縮に関する新しいイニシアティブには、このような背景があります。5月に発表した「共通の未来を守るために」と題する私の軍縮アジェンダは、国際平和と安全保障を確保するための具体的な手段として軍縮への努力の強化をはかるものです。

私の軍縮アジェンダは、政府が果たすべき責任にとって代わるものではありません。各国政府が軍縮への責任を果たすよう、対話を促進し、新しいアイデアのためのスペースを提供し、共通の基盤を見出そうとするものです。アジェンダは、すべての兵器に焦点を当てていますが、とりわけ核兵器は私たちの生存そのものを脅かす脅威であることを認識しています。それゆえに、核軍縮は今なお私たちの優先課題なのです。

今日、この平和祈念式において、私たちは原爆によって命を落とされた犠牲者の方々の冥福をお祈りいたします。そして、私は被爆者の方々、広島の皆さま、そして世界のすべての人々とともに、核兵器のない世界という共通のビジョンの実現に取り組む私の確固たる決意を、改めてここに表明いたします。(原文へ

INPS Japan

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