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WAMアラブ通信

|UAE|「アラブ連盟は積極的役割を果たすべき」とUAE紙

【アブダビWAM】

「最近中東地域では、5月下旬に行われたエジプト大統領選挙(3年ぶりに軍人出身のアブデルファタフ・サイード・シシ前国防相が大統領に就任)、シリアで続く内戦と6月3日のいかさま選挙(バシャール・アサド氏が88.7%の得票率で3選を果たす)、ますます混迷の度合いを増しているイラクの宗派闘争(シーア派主導のヌーリ―・マリキ政権とスンニ派過激組織の交戦激化)といったニュースが注目を浴びる一方で、国際社会のリビアへの関心は薄れてしまったかのようだ。」とアラブ首長国連邦(UAE)の英字日刊紙が報じた。

リビアでは最高指導者ムアンマール・カダフィ大佐に対する反乱が勃発して3年以上が経過したが、今なお国の各地で反乱が頻発している状況にある。また残念なことに、民間軍事集団と繋がりがあるとされるイスラム主義者が多数を占める国会は派閥抗争に明け暮れ、協力して国の舵取りを行える状況にはない。

リビアは依然として各地に割拠した様々な武装勢力が石油精製施設や支配地域の拡大を目指して抗争を繰り広げる混乱状態にある。イスラム原理主義武装勢力の一掃を掲げて、最近ベンガジ周辺地域一帯をほぼ掌握したとみられていたハリファ・ハフタル将軍でさえ、6月4日にはイスラム武装勢力による爆弾攻撃で危うく殺されかけた。」とガルフ・ニュース紙が6月6日付の社説の中で報じた。

また同紙は、同じく6月4日にシルトで起こった国際赤十字委員会代表(スイス人)が職務遂行中に何者かによって射殺された事件は、「この国の人道状況を改善しようとしている外国人にとってさえこの国の情勢が如何に危うくなっているかを知らしめる出来事だった。」と報じた。

リビアでは、ハフタル将軍の意図を訝る向きが少なくない。なぜなら、今でこそイスラム武装勢力の一掃と民主主義の回復を標榜しているが、以前はカダフィ政権の幕僚長を務めた人物であり、部下の多くも旧国軍の兵士たちである。また、ハフタル将軍の行動をみていると、リビアを近代的で民主主義と世俗主義に基づく強固な統一国家にするという理想を追求するよりも、東部の要衝ベンガジ地域を支配することにのみ焦点を当てているようだ。

リビアの人々は、カダフィ大佐が逃亡していた間は、アラブ連盟と幅広い国際社会の支援を得て、カダフィ独裁体制に終止符を打つ目的で一致団結していた。しかしカダフィ大佐が殺害されると団結は崩壊し、(国軍の武器庫を略奪して重武装化した)様々な地域・宗派勢力が、統一リビアの再建ではなく、リビア各地で自らの地盤と利権確保に動き始めたのである。

またガルフ・ニュースは、国際社会がいかにあっという間にリビアに対する関心を失っていったかについても指摘した。「国際社会から忘れ去られたリビアでは、度重なる選挙を経ても新指導者らは国内の分裂を収拾できないでおり、将来の見通しが立たない状況が続いている。今こそアラブ連盟が指導的役割を果たして、リビアを豊かで平和で安定した国家へと再建する軌道に乗せるための有意義な国際会議を組織すべきである。」とガルフ・ニュース紙は報じた。(原文へ

翻訳=IPS Japan

 

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