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- 1. |視点|憲政の父・尾崎行雄が説いた投票心得(石田尊昭尾崎行雄記念財団事務局長)
- (政治・紛争・平和)
- 【東京IDN=石田尊昭】 尾崎行雄は、1890年の第1回総選挙から第25回まで連続当選し、衆議院議員を60年以上にわたり務めました。この当選回数と在職期間は、日本の議会史上、まだ誰にも破られていない偉大な記録です。 しかし、それは「尾崎が打ち立てた」というより、「有権者が打ち立てた」記録です。 国の存続・繁栄と国民の幸福のために立憲政治を命懸けで実現させようとした政治家・尾崎の生き方は、未来に大いに語り継ぐべきものだと思います。と同時に、地元に直接的な利益をもたらさなかった尾崎を、「国のために」という思いで国会に送り続けた当時の有権者の姿も忘れてはいけません。 ...
- 作成日 2019年9月14日
- 2. |視点|憲政の父・尾崎行雄が説いた投票心得(石田尊昭尾崎行雄記念財団事務局長)
- (視点:論点)
- 【東京IDN=石田尊昭】 尾崎行雄は、1890年の第1回総選挙から第25回まで連続当選し、衆議院議員を60年以上にわたり務めました。この当選回数と在職期間は、日本の議会史上、まだ誰にも破られていない偉大な記録です。 しかし、それは「尾崎が打ち立てた」というより、「有権者が打ち立てた」記録です。 国の存続・繁栄と国民の幸福のために立憲政治を命懸けで実現させようとした政治家・尾崎の生き方は、未来に大いに語り継ぐべきものだと思います。と同時に、地元に直接的な利益をもたらさなかった尾崎を、「国のために」という思いで国会に送り続けた当時の有権者の姿も忘れてはいけません。 ...
- 作成日 2019年9月14日
- 3. 「尾崎行雄と三女・相馬雪香の信念と生き方」(石田尊昭尾崎行雄記念財団事務局長)
- (政治・紛争・平和)
- 【IDN東京=石田尊昭】 ◆民主主義の厳しさ 尾崎行雄が最も問題にしたのは、国民一人一人の在り方。1917年、尾崎は当時の政党に対し「感情やしがらみで結びつき、国の利益よりも党の利益に走っている」と批判した。あれから100年経ち、皆さんも記憶に新しい2017年秋の総選挙。尾崎が100年前に言った、しがらみ、利害、自分の当落のためだけに動く政治家が、今の日本にいなければ問題はないし、尾崎財団も必要ない。しかし一昨年、我々はまざまざと(その姿を)見せつけられてしまった。ただ、そうしたのは誰か?誰がそんな政党を作ったのか?尾崎に言わせれば「そんな政治家を選んだ国民にこそ責任がある」。これが民主主義。民主主義は、それを守るための努力と覚悟を我々一人一人が持っていないと、あっという間に後戻りをしてしまう。この民主主義の危うさを分かっていた尾崎は、とにかく有権者一人一人の在り方を厳しく説き続けた。このことを忘れてはいけない。そしてこの有権者に対する厳しい目、厳しい言葉は、相馬雪香にそのまま受け継がれている。 ...
- 作成日 2019年3月09日
- 4. 「尾崎行雄と三女・相馬雪香の信念と生き方」(石田尊昭尾崎行雄記念財団事務局長)
- (日本)
- 【IDN東京=石田尊昭】 ◆民主主義の厳しさ 尾崎行雄が最も問題にしたのは、国民一人一人の在り方。1917年、尾崎は当時の政党に対し「感情やしがらみで結びつき、国の利益よりも党の利益に走っている」と批判した。あれから100年経ち、皆さんも記憶に新しい2017年秋の総選挙。尾崎が100年前に言った、しがらみ、利害、自分の当落のためだけに動く政治家が、今の日本にいなければ問題はないし、尾崎財団も必要ない。しかし一昨年、我々はまざまざと(その姿を)見せつけられてしまった。ただ、そうしたのは誰か?誰がそんな政党を作ったのか?尾崎に言わせれば「そんな政治家を選んだ国民にこそ責任がある」。これが民主主義。民主主義は、それを守るための努力と覚悟を我々一人一人が持っていないと、あっという間に後戻りをしてしまう。この民主主義の危うさを分かっていた尾崎は、とにかく有権者一人一人の在り方を厳しく説き続けた。このことを忘れてはいけない。そしてこの有権者に対する厳しい目、厳しい言葉は、相馬雪香にそのまま受け継がれている。 ...
- 作成日 2019年3月04日
- 5. 尾崎を学ぶ伊勢と九州の学生さんたち(石田尊昭尾崎行雄記念財団事務局長)
- (政治・紛争・平和)
- 【東京IDN=石田尊昭】 毎年、伊勢の咢堂記念館で開催されている「尾崎咢堂生誕祭」。今年は12月8日に開催されました。主催は、2019年に25周年を迎えるNPO法人咢堂香風です。同団体は1994年に、前身となる「咢風会・香風」として発足しました。 咢堂香風は、尾崎行雄の業績と咢堂精神の普及に向け、伊勢を中心に積極的に活動しています。生誕祭をはじめ、小中学生を対象とした「咢堂読書感想文コンクール」「さくらの写生コンクール」といった青少年育成事業、また、「花みずきの女王」選出や「全米さくらの女王」の伊勢招聘、そして「全米さくら祭り」への参加といった国際交流事業など、土井孝子理事長を中心に様々な事業を展開しています。 ...
- 作成日 2018年12月31日
- 6. 尾崎を学ぶ伊勢と九州の学生さんたち(石田尊昭尾崎行雄記念財団事務局長)
- (日本)
- 【東京IDN=石田尊昭】 毎年、伊勢の咢堂記念館で開催されている「尾崎咢堂生誕祭」。今年は12月8日に開催されました。主催は、2019年に25周年を迎えるNPO法人咢堂香風です。同団体は1994年に、前身となる「咢風会・香風」として発足しました。 咢堂香風は、尾崎行雄の業績と咢堂精神の普及に向け、伊勢を中心に積極的に活動しています。生誕祭をはじめ、小中学生を対象とした「咢堂読書感想文コンクール」「さくらの写生コンクール」といった青少年育成事業、また、「花みずきの女王」選出や「全米さくらの女王」の伊勢招聘、そして「全米さくら祭り」への参加といった国際交流事業など、土井孝子理事長を中心に様々な事業を展開しています。 ...
- 作成日 2018年12月31日
- 7. 尾崎行雄生誕160年を迎えて(石田尊昭尾崎行雄記念財団務局事務長)
- (政治・紛争・平和)
- 【IDN東京=石田尊昭】 1858年に生まれ、1954年に没した尾崎行雄。今年12月24日に、生誕160年を迎えます。 去る10月19日、当・尾崎財団主催による「憲政の父・尾崎行雄生誕160年の集い」を憲政記念館にて開催しました。(当日の映像はこちらへ) 全国から120名超の関係者・協力者の方々にお越し頂き、当財団会長の大島理森衆議院議長、理事長の高村正彦元外務大臣出席のもと、盛大に執り行うことができました。 ...
- 作成日 2018年11月22日
- 8. 「憲政の父・尾崎に学ぶ 」(石田尊昭尾崎行雄記念財団事務局長)
- (政治・紛争・平和)
- 【IDN東京=石田尊昭】 7月29日付の中国新聞・セレクトのコラム「想」に、尾崎行雄に関する論評を掲載して頂きました。 ご存じの通り、尾崎は1912年の憲政擁護運動の際、犬養毅とともに「憲政の神様」と呼ばれ、日本に真の立憲政治・民主政治を根付かせようとした政治家です。 同時に彼は、1920年代から第2次世界大戦まで一貫して軍縮を唱え、戦後は「世界連邦」の建設を呼びかけた平和主義者としても知られています。しかし、それをもって尾崎を非武装・非暴力の理想主義者と捉えるのは早計でしょう。 ...
- 作成日 2018年8月19日
- 9. 「憲政の父・尾崎に学ぶ 」(石田尊昭尾崎行雄記念財団事務局長)
- (アジア・太平洋)
- 【IDN東京=石田尊昭】 7月29日付の中国新聞・セレクトのコラム「想」に、尾崎行雄に関する論評を掲載して頂きました。 ご存じの通り、尾崎は1912年の憲政擁護運動の際、犬養毅とともに「憲政の神様」と呼ばれ、日本に真の立憲政治・民主政治を根付かせようとした政治家です。 同時に彼は、1920年代から第2次世界大戦まで一貫して軍縮を唱え、戦後は「世界連邦」の建設を呼びかけた平和主義者としても知られています。しかし、それをもって尾崎を非武装・非暴力の理想主義者と捉えるのは早計でしょう。 ...
- 作成日 2018年8月19日
- 10. 相馬雪香さんの言葉の力とリーダーシップ(石田尊昭尾崎行雄記念財団事務局長)
- (政治・紛争・平和)
- 【IDN東京=石田尊昭】 今年は、尾崎行雄三女・相馬雪香(そうま・ゆきか)さんの没後10年にあたります。 去る6月14日、第40回女性経営者物流セミナー(主催:東京都トラック協会。企画・運営:東京都トラック協会女性部)で講演をさせて頂きました。テーマは、「相馬雪香さんの言葉の力とリーダーシップ」。 相馬さんの没後10年という節目に、相馬さんの信念や生き方についてお話しする機会を頂けたことを大変光栄に思います。 ...
- 作成日 2018年6月29日
- 11. 相馬雪香さんの言葉の力とリーダーシップ(石田尊昭尾崎行雄記念財団事務局長)
- (日本)
- 【IDN東京=石田尊昭】 今年は、尾崎行雄三女・相馬雪香(そうま・ゆきか)さんの没後10年にあたります。 去る6月14日、第40回女性経営者物流セミナー(主催:東京都トラック協会。企画・運営:東京都トラック協会女性部)で講演をさせて頂きました。テーマは、「相馬雪香さんの言葉の力とリーダーシップ」。 相馬さんの没後10年という節目に、相馬さんの信念や生き方についてお話しする機会を頂けたことを大変光栄に思います。 ...
- 作成日 2018年6月29日
- 12. 尾崎行雄と立憲主義(石田尊昭尾崎行雄記念財団事務局長)
- (アジア・太平洋)
- 【IDN東京=石田尊昭】 日本国憲法施行から71年を迎える今年は、憲政の父・尾崎行雄の生誕160周年でもある。尾崎は1890年の第1回衆議院議員総選挙から第25回まで連続当選し、60年以上にわたり衆議院議員を務めた。1912年の憲政擁護運動では犬養毅と共に「憲政の神」と呼ばれた。 「憲政」とは立憲政治のことである。立憲政治は、「多数国民の生命・財産その他の権利・自由を保障」することを目的に、「立法部の多数を基礎とする政党内閣」が行う政治だと尾崎は言う(『政治読本』1925年)。 ...
- 作成日 2018年6月14日
- 13. 尾崎行雄と立憲主義(石田尊昭尾崎行雄記念財団事務局長)
- (視点:論点)
- 【IDN東京=石田尊昭】 日本国憲法施行から71年を迎える今年は、憲政の父・尾崎行雄の生誕160周年でもある。尾崎は1890年の第1回衆議院議員総選挙から第25回まで連続当選し、60年以上にわたり衆議院議員を務めた。1912年の憲政擁護運動では犬養毅と共に「憲政の神」と呼ばれた。 「憲政」とは立憲政治のことである。立憲政治は、「多数国民の生命・財産その他の権利・自由を保障」することを目的に、「立法部の多数を基礎とする政党内閣」が行う政治だと尾崎は言う(『政治読本』1925年)。 ...
- 作成日 2018年6月13日
- 14. 相馬雪香さんに学ぶ「心の力」(石田尊昭尾崎行雄記念財団事務局長)
- (教育・女性と子ども)
- 【IDN東京=石田尊昭】 憲政の父・尾崎行雄が74歳の時の言葉――「人生の本舞台は常に将来に在り」。 何歳になっても「昨日までは予備門で、今日以後が本領を発揮する時である」という、とても前向きで力強い言葉です。 尾崎行雄は95歳で亡くなりましたが、その前年に「初落選」するまで、実に60年以上にわたり衆議院議員を務め、文字通り「生涯現役」を貫きました。 その尾崎の三女、相馬雪香さんが亡くなって、今年でちょうど10年を迎えます。 ...
- 作成日 2018年5月30日
- 15. 相馬雪香さんに学ぶ「心の力」(石田尊昭尾崎行雄記念財団事務局長)
- (日本)
- 【IDN東京=石田尊昭】 憲政の父・尾崎行雄が74歳の時の言葉――「人生の本舞台は常に将来に在り」。 何歳になっても「昨日までは予備門で、今日以後が本領を発揮する時である」という、とても前向きで力強い言葉です。 尾崎行雄は95歳で亡くなりましたが、その前年に「初落選」するまで、実に60年以上にわたり衆議院議員を務め、文字通り「生涯現役」を貫きました。 その尾崎の三女、相馬雪香さんが亡くなって、今年でちょうど10年を迎えます。 ...
- 作成日 2018年5月30日
- 16. 「できることから始める」相馬雪香さんの信念と生き方(石田尊昭尾崎行雄記念財団事務局長)
- (政治・紛争・平和)
- 【IDN東京=石田尊昭】 尾崎行雄の三女・相馬雪香さんと出会ったのは、1996年。 日本のNGOの先駆けとなった「難民を助ける会」の創設者であり会長、そして尾崎行雄記念財団では副会長(会長は時の衆議院議長)として指揮を執り、メンバーの精神的支柱でもあった相馬さんは、私にとって「雲の上の人」でした。 当時、相馬さんは84歳、私は24歳。 政界の御意見番のごとくテレビや新聞に登場し、時には国会議員を直接呼んで「叱咤激励」していた相馬さん。かたや、学業を終えたばかりで社会経験もろくに無く、口を開けば青臭いことばかり言う、孫ほど歳の離れた小僧・・・。 ...
- 作成日 2018年5月06日
- 17. 「できることから始める」相馬雪香さんの信念と生き方(石田尊昭尾崎行雄記念財団事務局長)
- (教育・女性と子ども)
- 【IDN東京=石田尊昭】 尾崎行雄の三女・相馬雪香さんと出会ったのは、1996年。 日本のNGOの先駆けとなった「難民を助ける会」の創設者であり会長、そして尾崎行雄記念財団では副会長(会長は時の衆議院議長)として指揮を執り、メンバーの精神的支柱でもあった相馬さんは、私にとって「雲の上の人」でした。 当時、相馬さんは84歳、私は24歳。 政界の御意見番のごとくテレビや新聞に登場し、時には国会議員を直接呼んで「叱咤激励」していた相馬さん。かたや、学業を終えたばかりで社会経験もろくに無く、口を開けば青臭いことばかり言う、孫ほど歳の離れた小僧・・・。 ...
- 作成日 2018年5月06日
- 18. 憲政の父・尾崎行雄に学ぶ「国会議員の資格十カ条」(石田尊昭尾崎行雄記念財団事務局長)
- (政治・紛争・平和)
- 【IDN東京=石田尊昭】 昨年10月の解散・総選挙から今日にいたるまで、野党の「迷走」が止まらない。 民進党時代、安保法制に先陣を切って反対していた某議員は、同法に肯定的な希望の党に嬉々として移り当選を果たした。しかし、選挙期間中からその後にかけて、希望の党が失速するやいなや、再び安保法制には反対だと言い出した。 その言動があまりにも露骨だったため、今でも彼に対する批判の声は多い。しかし、某議員だけの問題ではない。あの解散時、同じような動機(すなわち自己保身)で動いた候補者の数は、少なくとも一ケタではないはずだ。さらにそれは民進党に限ったものでもなかった。 ...
- 作成日 2018年2月03日
- 19. 憲政の父・尾崎行雄に学ぶ「国会議員の資格十カ条」(石田尊昭尾崎行雄記念財団事務局長)
- (日本)
- 【IDN東京=石田尊昭】 昨年10月の解散・総選挙から今日にいたるまで、野党の「迷走」が止まらない。 民進党時代、安保法制に先陣を切って反対していた某議員は、同法に肯定的な希望の党に嬉々として移り当選を果たした。しかし、選挙期間中からその後にかけて、希望の党が失速するやいなや、再び安保法制には反対だと言い出した。 その言動があまりにも露骨だったため、今でも彼に対する批判の声は多い。しかし、某議員だけの問題ではない。あの解散時、同じような動機(すなわち自己保身)で動いた候補者の数は、少なくとも一ケタではないはずだ。さらにそれは民進党に限ったものでもなかった。 ...
- 作成日 2018年2月03日
- 20. 「尾崎行雄と相馬雪香」を未来に繋ぐ(石田尊昭尾崎行雄記念財団事務局長)
- (政治・紛争・平和)
- 【IDN東京=石田尊昭】 最近、10代の皆さんに「尾崎行雄と選挙、民主主義」をテーマにお話しさせて頂く機会が増えてきました。 8月には東京都立園芸高校・愛知県立安城農林高校の皆さん、9月には早稲田大学のゼミ生の皆さん、10月には国会見学に来た都内小学校の皆さん、11月には三重県伊勢市の小中学校の皆さん―。 尾崎についてある程度知っている人から、部分的なエピソードだけを知っている人、あるいはほんとんど初めて聞く(教科書で名前くらいは知っている)という人まで、いろいろです。 ...
- 作成日 2017年12月27日